Dell決算、サーバおよびネットワーク部門が好調で大幅な増益

Dellの11〜1月期決算は、企業向けが好調で純利益が前年同期比177%増の9億2700万ドルだった。

» 2011年02月17日 09時45分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Dellが2月15日(現地時間)に発表した第4四半期(11〜1月期)決算は、売上高が前年同期比5%増の156億9200万ドル、純利益は同177%増の9億2700万ドル(1株当たり48セント)だった。1株当たり純利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測37セントを大きく上回り、同社の四半期純利益としても過去最高だった。コンシューマー向けはふるわなかったが、企業向けが全般に堅調で、特にサーバやネットワークシステムの売り上げが好調だった。

 売上高を部門別に見ると、ラージエンタープライズ部門は前年同期比12%増の46億9200万ドル、公共機関部門は同4%増の39億7300万ドル、中小企業部門は12%増の37億4900万ドルとそれぞれ好調だった。サーバの売り上げは16%増だった。非コンシューマー部門の売り上げは、同社の全売り上げの79%を占める。一方コンシューマー部門は8%減の32億7800万ドルだった。コンシューマー部門の売り上げの減少は、前年同期はWindows 7マシンが特に順調だったためとしている。

 2011年通年では、売上高が16%増の614億9400万ドル、純利益は84%増の26億3500万ドルだった。

 マイケル・デル会長兼CEOは「われわれは引き続き新技術の開発および買収に注力していく。DellのITソリューションポートフォリオはかつてなく強力になった。次年度についても楽観している」と語った。

 2012年度第1四半期の見通しについては、コンシューマーおよび公共事業での季節要因による需要停滞を考慮し、売り上げが第4四半期よりもやや下回ると予測した。2012年度(2011年2月〜2012年1月)通年の見通しは、売上高の伸びを5〜9%、非GAAPベースの営業利益の伸びを6〜12%とした。

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