三井住友銀行、NECのサービスでプライベートクラウドを利用へ

三井住友銀行のデータセンター内にNECがプライベートクラウド環境を設置し、運用や保守をサービスとして提供する。

» 2011年02月23日 12時44分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 NECは2月23日、三井住友銀行にプライベートクラウドサービスの提供を開始すると発表した。三井住友銀行のデータセンター内にNECがシステム基盤を設置し、運用や保守などの業務をサービスとして提供する。

 NECが構築する基盤は、ブレードサーバの「Express5800 SIGMABLADE」やストレージ「iStorage」などのハードウェアをベースとしている。料金体系は、例えばサーバCPUではコア単位の課金となり、ミドルウェアはオプションサービスとして必要に応じて選択できる仕組みとなっている。

 併せて三井住友銀行は、交通費の精算業務をNECのサービスで運用する。このサービスはNECが自社利用しているシステムを外部に提供するもの。自社でシステムを構築した場合に比べて、40%近いコスト削減を見込む。同行では現在、行員が紙の資料で申請・承認を行っているが、サービスの利用でペーパーレス化と業務効率化の推進が期待される。まず3月に三井住友銀行の本部で試行を始め、2011年中には全部門に拡大する予定だという。

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