SAPジャパン、Sybase製品を軸にしたモバイル事業の専任チームを発足

SAPジャパンは、買収したSybaseの事業をベースに企業で使用されるモバイル機器の運用管理やアプリケーション開発を支援する部門を組織した。

» 2011年03月10日 16時50分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 SAPジャパンは3月10日、企業のモバイル活用を支援する専任チームを組織化したことを明らかにした。モバイル機器の運用管理や業務アプリケーション開発の支援体制を構築し、営業体制も強化した。

 この取り組みは、独SAPが2010年7月にSybaseを買収したことを受けて実施された。SAPは、企業向けのモバイルソリューションビジネスの強化を目的にSybaseを買収。情報管理やビジネス分析、モビリティーに関する事業領域の拡大を進めている。

 新組織は営業担当者や技術者で構成され、既存の営業部門と協働して、モバイルビジネスに関するパートナーとの協業や開発者の育成、マーケティング活動などを手掛ける。具体的には、Sybaseのモバイル機器管理システム「Afaria」や、モバイルアプリケーション開発基盤「Sybase Unwired Platform」を本格的に展開する。

 また、パートナー向けにモバイルアプリケーション開発者育成プログラムを提供するほか、ソリューション研究開発施設「SAP Co-Innovation Lab Tokyo」を利用したモバイル向けの検証プログラムを実施する予定。

 同社によれば、AfariaではWindowsやiPhone、BlackBerryをサポートし、ソフトウェア配布や端末内データの管理、ライセンス管理、アップデートおよびインストールプロセスの自動化、盗難・紛失対策などのセキュリティ機能を提供する。導入企業では使用するモバイル機器の種類が異なっても、統合管理が行える。Sybase Unwired Platformでは、サービス指向アーキテクチャ基づいたモバイルアプリケーションやデータベースを開発できるとしている。

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