EMC、リスクベース認証を利用した専用サーバを発売

EMCジャパンは、システムにアクセスするユーザーの状態から認証を行う機能を搭載した認証専用サーバを発表した。オンラインバンキングなどで実績のある技術をベースにしている。

» 2011年05月10日 14時49分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 EMCジャパンは5月10日、リスクベース認証の機能を搭載した専用サーバ製品「RSA Authentication Manager Express 1.0」を発売した。8月22日から出荷を開始する。

 新製品は、情報システムやサービスへの接続を要求したユーザーの状態を複数の要素で分析してリスク判定を行い、認証の可否を決める機能を提供する。判定に用いる要素は、主に「ユーザーが知っているもの(IDや固定パスワード)」「ユーザーが持っているもの(利用端末のプロファイル)」「ユーザーの行動(過去の認証履歴や移動プロファイル)」の3つ。例えばユーザーが日常的にアクセスを要求する環境とは異なる場合に、追加の認証を要求して可否を決める。

 判定に使用する「リスクエンジン」は、これらの要素と実際の判断結果を蓄積し、自己学習により判定精度を高めていくという。同製品を利用することで、ユーザーは複雑なパスワードを覚えたり、専用ツールをインストールしたりするなどの手間がなくなるという。同社のリスクベース認証は、これまで金融機関のオンラインバンキングサービスで多数採用されており、一般企業での運用に十分に耐える実績がある。

 価格はユーザー数によって異なり、25ユーザーの場合で32万5500円、100ユーザーの場合で120万7500円などとなっている。

RSA Authentication Manager Express 1.0

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