“ネットのアカデミー賞”の「Person of the Year(今年の人)」に選ばれたWatsonは、授賞式のルール「5ワードスピーチ」も見事にこなした。
米IBMは6月13日(現地時間)、同社のスーパーコンピュータ「Watson」が、“ネットのアカデミー賞”と呼ばれるWebby Awardsで2011年度の「Person of the Year(今年の人)」に選ばれたと発表した。
Watsonは、90台のサーバで構成され、数千のPOWER7プロセッサを搭載するスーパーコンピュータ。人気クイズ番組「Jeopardy!」で人間のチャンピオンを破ったことで、一躍有名になった。
Webby Awardsは、国際デジタル芸術科学アカデミー(IADAS)が主催し、優秀なWebサイトやインタラクティブ広告などを評価する賞。1996年から開催されており、審査員には“インターネットの父”ビント・サーフ氏やTwitterの共同創設者ビズ・ストーン氏、アーティストのデビッド・ボウイなどが名を連ねる。
Watsonが受賞したのは特別業績賞のPerson of the Year部門で、特別業績賞はWatsonの他に、“携帯電話の父”マーティン・クーパー氏(Lifetime Achievement Award)や米Groupon(Breakout of the Year)などに贈られた。
Webby賞では受賞スピーチを5ワードにまとめるというルールがあり、授賞式のステージでWatsonは「Person of the year. ironic(今年の人とは、皮肉ですね)」とぴったり5ワードで感想を述べた。
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