ネットワールド、生産設備に適したウイルス対策パッケージを発売

クローズドな製造現場のシステムにコンピュータウイルスが侵入するケースが増え、ネットワールドが対策ソリューションを提供する。

» 2011年07月13日 19時08分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ネットワールドは7月13日、工場など製造・生産現場のシステム向けのウイルス対策パッケージ製品「セキュア工場パック」を発売した。販売価格は15万9000円(税別)からで、導入検証用に製品の貸し出しも行う。

 セキュア工場パックは、韓国のハンドリームネットのセキュリティスイッチ「SGシリーズ」と、トレンドマイクロのUSBメモリ型ウイルス検索・駆除ツール「Trend Micro Portable Security」を組み合わせたもの。SGシリーズはLANなどの通信を監視し、有害トラフィックを検知すると自動的に遮断する。Trend Micro Portable Securityでは、パターンファイルを内蔵したUSBスティックをシステムに接続して、スキャンを実行する。

 生産現場のシステムは、インターネットに接続されないクローズドなネットワーク環境であることが多く、システム内の機器と外部端末のデータのやり取りにリムーバブルメディアが用いられる場合が多い。またこうした機器は稼働率を高めるため、パフォーマンスに影響を与える可能性があるウイルス対策ソフトの導入が敬遠される傾向が強い。

 だが、最近はリムーバブルメディアなどを介して生産システムにウイルスが侵入するケースが増えており、感染が拡大すると、有効な対策がとれないという課題が表面化していた。セキュア工場パックでは、ネットワーク上での監視と機器のパフォーマンスに影響を与えないスキャン方法で、生産システムにおけるウイルス対策を講じられるとしている。

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