モバイルではARMなどに後れを取っているIntelがGoogleと提携し、将来版AndroidがAtomをサポートすると発表した。開発者会議IDFではAtom搭載Android端末のプロトタイプが披露された。
米Googleと米Intelは9月13日(現地時間)、Intelがサンフランシスコで開催している開発者向け年次会議「IDF 2011」において、GoogleのモバイルOS「Android」の今後のバージョンでIntelのモバイル向けプロセッサ「Atom」をサポートすると発表した。
GoogleでAndroidの開発を統括するアンディ・ルービン上級副社長がIDFの基調講演に登場し、「AndroidをIntelのスマートフォン向け低消費電力プロセッサのロードマップと結合させることで、改革と選択の機会を拡大できる。この提携はAndroidのエコシステムを促進するだろう」と語った。
基調講演では、ルービン氏がIntelのプロセッサを搭載したAndroid端末のプロトタイプを披露した。2012年初頭には複数のOEMからIntel搭載Android端末が登場するという。
IntelはPC市場では圧倒的な首位にあるが、タブレットやスマートフォンなどのモバイル市場では米ARMなどの競合に後れを取っている。同社が6月に修正を発表したAtomの開発ロードマップによると、2012年初頭には32ナノメートル版(コードネーム:Medfield)を搭載したスマートフォンやタブレットが発売される見込みだ。
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