世界携帯電話市場、低価格Android端末が好調のZTEがAppleを抜く――IDC調査

スマートフォンでは世界3位のNokiaが携帯電話全体ではシェアを落としつつも首位を死守。AppleはZTEに抜かれ、5位にランクを落とした。

» 2011年10月31日 10時48分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米調査会社IDCが10月27日(現地時間)に発表した世界携帯電話市場に関する調査結果によると、第3四半期(7〜9月)の携帯電話の出荷台数は、前年同期比12.8%増の3億9370万台だった。

 出荷台数伸び率は、過去2年間で2番目に低かった。IDCはその原因を、新製品発売を待つスマートフォンの買い控えと消費全体の落ち込みにあるとみている。

 メーカー別の出荷台数ランキングの上位3社は前期(4〜6月期)と変わらず、1位がフィンランドのNokia、2位が韓国のSamsung Electronics、3位が韓国のLG Electronicsだったが、中国のZTEが米Appleを抜いて4位になった。Appleは、10月14日に発売された「iPhone 4S」を待つユーザーの買い控えの影響を受けた形だ。ZTEは北米で発売した低価格のAndroid端末が好調で、出荷台数を57.9%伸ばした。

 Samsungは、同日米Strategy Analyticsが発表した7〜9月期の世界スマートフォン市場調査では、前年同期比271%増の2800万台を出荷し、Appleを抜いて首位になっている。

2011年第3四半期の世界携帯電話メーカートップ5(出荷台数ベース。単位:百万台)
順位 社名 3Q11出荷台数 3Q11市場シェア(%) 3Q10出荷台数 3Q10市場シェア(%) 出荷台数伸び率(%)
1 Nokia 106.6 27.1 110.4 31.6 -3.4
2 Samsung 87.8 22.3 71.4 20.5 23.0
3 LG Electronics 21.1 5.4 28.4 8.1 -25.7
4 ZTE 19.1 4.9 12.1 3.5 57.9
5 Apple 17.1 4.3 14.1 4.0 21.3
その他 142 36.1 112.5 32.2 26.2
合計 393.7 100.0 348.9 100.0 12.8
(資料:IDC)

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