2011年の米音楽市場、デジタルが初の物理メディア超え――Nielsen調べ

物理的なアルバムの販売は5%減ったものの、デジタルを合わせた総合アルバム販売は7年ぶりに増加した。

» 2012年01月06日 13時21分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米調査会社のNielsenは1月5日(現地時間)、2011年の米音楽市場に関する調査結果を発表した。音楽販売全体に占めるデジタル音楽の割合が初めて50%を超え、50.3%になったという。

 2011年(2011年1月3日〜2012年1月1日)の音楽(アルバム、シングル、音楽ビデオ、デジタルトラック)総販売点数は16億で過去最高を記録した。アルバム販売は7年ぶりに前年比で増加した(1.3%増の3億3060万枚)。物理的なアルバムの販売数は前年比5%減の2億2750万枚で、一方デジタルアルバムは20%増の1億310万枚だった。販売されたアルバムの3枚に1枚はデジタルだったことになる。

 1年間で500万回以上ダウンロードされた楽曲が初めて登場した。アデルの「Rolling In The Deep」が580万回、LMFAOの「Party Rock Anthem」が550万回ダウンロードされた。アデルはアルバム販売でもトップで、アルバム「21」は580万枚売れた。

 アルバム販売の31%は米AppleのiTunesや米Amazon.comのAmazon MP3などのオンラインサービス経由だったという。2011年には、Appleの「iTunes Match」や米Googleの「Google Music」などの新規デジタル音楽サービスが立ち上げられた。

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