Google Chrome 17ではプリレンダリングによる検索結果表示の高速化やマルウェア対策強化が行われた。
米Googleは2月8日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Google Chrome 17」(17.0.963.46)をリリースした。
セキュリティアップデートの他、ページのプリレンダリング機能や新しいマルウェア対策機能が追加された。
ユーザーがOmnibox(URLや検索語を入力する枠)に入力し始めた段階で、オートコンプリート機能で予測した検索結果候補を先に読み込む(プリレンダリング)ようになった。Googleの予測通りのリンクをユーザーがクリックすれば、キャッシュされていたページが即座に表示されることになる。
従来は、悪意あるWebサイトからの攻撃からユーザーを守ることに重点を置いてきたが、Webサイト自体は安全に見せて、マルウェアをダウンロードさせようとするWebサイトが増加していることを受け、ユーザーがダウンロードしようとしている実行ファイル(拡張子がexeやmsiなどのもの)を分析する機能を強化した。
昨年12月に管理者向けの不正サイト報告サービス「Safe Browsing」に追加した通知機能で寄せられた報告を反映している。
合計20件の脆弱性に対応した。危険度は、Googleの4段階評価で最も高い「Critical」が1件、上から2番目に高い「High」が8件、中程度の「Medium」が5件、最も低い「Low」が6件となっている。
脆弱性情報を寄せた外部の研究者には、1件当たり500〜3133.70ドルの報酬が支払われた。
なお、今回のアップデートは再起動が必要だ。
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