アサヒグループ、Oracle ExadataでSFAシステムを刷新導入事例

日本オラクルのデータベースマシン「Oracle Exadata」のグループで利用するクラウド基盤に採用し、これによる酒類営業支援システムを構築した。

» 2012年02月16日 15時07分 公開
[ITmedia]

 アサヒビールを中核とするアサヒグループホールディングスは、日本オラクルのデータベースマシン「Oracle Exadata」を導入し、グループ内の事業会社向けにデータベースのクラウドサービスの提供を開始した。またこの基盤上に酒類営業支援システムも構築。日本オラクルが2月16日に発表した。

 日本オラクルによると、アサヒグループホールディングスは2011年5月に、Oracle Exadataの採用を決定し、クラウドコンピューティング技術を利用したグループ共通のIT基盤を構築するプロジェクトを開始した。同年11月からデータベースサービスを提供する。

 また酒類営業支援システムは、データベースサービス上で稼働するもので、全国の営業担当者など約1300人が利用。旧システムでは販売動向分析の参照処理に2時間を要したが、新システムではこれを30秒程度で行えるという。さらにデータ圧縮技術の活用で、3億件の明細データを10分の1に圧縮し、ストレージ費用を削減した。営業情報などを分析・レポートには「Oracle Business Intelligence」、システムの負荷テストと運用効率化に「Oracle Application Testing Suite」、統合IT管理基盤に「Oracle Enterprise Manager」を併せて導入している。

 今後アサヒグループホールディングスは、清涼飲料事業の営業支援システムの統合を進める予定。事業会社ごとの基幹系システムの統合も図り、マスターデータなど情報の一元化やIT基盤の標準化を推進する。

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