破産申請し、デジタルカメラ事業から撤退中のKodakが、オンライン写真共有事業を同業のShutterflyに売却することで合意に達した。
米Eastman Kodakは3月1日(現地時間)、同社のオンライン写真共有サービス「Kodak Gallery」を米Shutterflyに2380万ドルで売却することで合意に達したと発表した。
この取引が成立すれば、Kodak Galleryの米国とカナダのユーザーアカウントとそのデータはShutterflyに移管される。
Kodakは1月、米連邦破産法11条(チャプターイレブン)の適用を申請し、2月にはデジタルカメラ事業からの撤退を発表している。
Kodak Galleryは、2001年にスタートした無料の写真共有サービスで、現在のユーザー数は約7500万人。
Shutterflyは1999年創業のカリフォルニア州レッドウッドに拠点を持つ公開企業。無料の写真共有サービスを運営しており、2011年のユーザー数は約490万人(2011年第4四半期の業績発表より)。Kodak Galleryの無料サービスでは、アップロードしたデータは90日で削除されるが、Shutterflyではそうした制限はない。
Kodakは、Shutterflyへの移行を望まないユーザーに対して、ユーザーデータの無料ダウンロードあるいは有料でのDVDへの保存サービスを提供する計画だ。
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