Android向けウイルス対策アプリの性能比較、AV-TESTが発表

全体的に、デスクトップPC向けで定評のある製品のモバイル版はおおむね好成績が出る一方、約3分の2は検出率が65%に満たなかった。

» 2012年03月07日 07時49分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 セキュリティ製品の性能評価を手掛ける第三者機関のAV-TESTが、Android向けウイルス対策製品の性能を比較した報告書を発表した。全体的に、デスクトップPC向けで定評のある製品のモバイル版はおおむね好成績が出る一方、全体の約3分の2は検出率が65%に満たず、まだ信頼できる製品にはなっていないと結論付けている。

 今回のテストでは41種類の製品について618種類のマルウェアの検出実績を調べた。その結果、検出率90%を超す最上位グループに入ったのは、Avast、Dr. Web、F-Secure、Ikarus、Kaspersky、Zoner、Lookoutの7製品だった。

 次いで検出率65〜90%の次点のグループには、AVG、Bitdefender、ESET、Norton/Symantec、QuickHeal、Trend Micro、Vipre/GFI、Webroot、およびモバイルを専門とするAegisLabとSuper Securityが入った

 一方、Bullguard、Comodo、G Data、McAfee、NetQin、Total Defenseの各製品は、検出率40〜65%という結果が出た。AV-TESTではこのグループのベンダーについて、まだ幅広いマルウェアを収集できるインフラが整っていないか特定の市場に傾注しており、一部の種類のマルウェアには対応できても別のマルウェアについては問題があるなど検出にムラがあったと指摘している。

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