1Uサーバを冷やす新技術、NECが開発

データセンターでのIT機器の冷却にかかる電力を20%以上削減できるという。

» 2012年03月08日 16時47分 公開
[ITmedia]

 NECは3月8日、データセンターで数多く利用される1Uサーバの冷却技術を新たに開発したと発表した。サーバの冷却ファンの電力を従来の空冷方式に比べて60%以上削減し、データセンターでのIT機器の冷却電力を20%以上削減できるという。

 新技術では受熱部と放熱部の冷媒液面の高さが等しくなる「気液平衡」を利用した冷却モジュールを開発。冷媒の移動に必要な高低差が不要になり、厚みの少ない機器に搭載できるようにした。受熱部には効率的に熱の輸送できるフィン構造を採用。ノートPCに使われるヒートパイプよりも数倍の熱輸送が可能な「気液平衡」による冷媒循環を実現した。

 またエアダクトの構造を、ファンの送風量を抑えながらCPUやチップセット、メモリも冷却できる設計にしているという。新技術を利用することで、データセンターの設備を大規模に改修することなく、冷却コストを削減できる効果が見込まれるとしている。

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