Microsoft、「Windows 8 Consumer Preview」版IE10の新機能を紹介

Microsoftが、「Windows 8 Consumer Preview」に搭載されたMetro版IE10の機能を幾つか紹介した。ダブルタップでのズームやShare Charmでのコンテンツ共有など、Developer Preview版にはなかった機能が追加されている。

» 2012年03月15日 16時11分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは3月14日(現地時間)、2月29日に公開した次期OSの一般向けプレビュー版「Windows 8 Consumer Preview」搭載のWebブラウザ「Internet Explorer(IE)10」の機能を紹介した。Developer Preview版の後に追加されたり、改善された機能の紹介が中心になっている。

 Windows 8には、Metro対応版と従来のデスクトップ版の2種類のIE10が用意されるが、今回説明しているのはMetro対応版の新機能だ。同社がMobile World Congress 2012のスペシャルイベントで紹介したMetro UI(ユーザーインタフェース)により、スマートフォンでのWebブラウジングに慣れているユーザーに、大画面での同様のユーザー体験を提供できるようになったという。

 UIが多数改善されたが、大きな点としては、プレビューを表示しながらスワイプでページを前後に移動したり、ダブルタップでコンテンツを拡大できるようになった。また、マウスでのナビゲーション機能も改善された。

 公式ブログでは多数の新機能が説明されているが、その中から「Snap」と「Charm」だけ紹介する。いずれもIE10のというよりはMetroの機能だが、これらはMetro版IE10の大きな特徴といえる。

SnapでチャットしながらWebブラウジング

 Windows 8ではアプリは基本的に全画面表示されるが、Snapにより、2つのMetroアプリケーションを左右に並べて利用できる。IE10をメインに表示しながら、メールやメッセンジャーなどのアプリを左に表示することで、例えばWebのコンテンツを見ながらその内容についてチャットしたり、メールで送られてきたリンクをすぐにIE10で開いたりすることができる。

 snap

Charmでコンテンツを手軽に共有

 Charmは、画面右側をスワイプすると表示されるMetroアプリ共通のショートカットメニュー。IE10では、「Search」「Share」「Devices」「Settings」の4種類のメニューが利用できる。

 Shareからは、共有機能をサポートしているあらゆるアプリケーション(メールソフト、Facebook、Twitterなど)を呼び出して、IE10で表示しているコンテンツを共有できる。従来のWebブラウザでは専用のプラグインを使う必要のあった操作を、Metroの機能だけで実行できるということだ。下に追加した動画では、Windows 8のメールアプリで共有したコンテンツが自動的にプレビュー表示されている様子を見ることができる。

 charm

 このほか、表示しているページをスタート画面に「pin」する機能や、「Windows Store」との統合などが説明されている。


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