Consumer Reportsでは、ゲームなどをすると発熱するという消費者の苦情が相次いだことを受け、iPadの温度を測定した。
消費者専門誌Consumer Reportsは3月20日、新しいiPadでアクションゲームをすると、iPad 2に比べてかなり高温になることが分かったと発表した。米AppleのWebサイトのサポートフォーラムには発熱に関する報告が多数寄せられている。
Consumer Reportsでは、ゲームやプログラムのダウンロードといった高度の処理能力を要する作業でiPadが発熱するという消費者の苦情が相次いだことを受けてこの問題を検証。Smart Coverを付けた状態のiPadでアクションゲームの「Infinity Blade II」を45分間プレイし、熱画像カメラを使って温度を測った。
その結果、電源に接続して使った場合、iPadの前面と背面の温度は最高で華氏116度(セ氏47度)に達し、iPad 2に比べて12度も高くなった。電源に接続しない状態では最高113度で、iPad 2との差は13度だった。特に画面の特定箇所に、集中して温度が高くなる部分があったという。
実験の担当者はiPadを両手に持って操作し、かなり温かいと感じたが、ある程度の時間であれば不快を感じるほどの熱さではなかったと報告している。一方、Appleのフォーラムには「画面上の温度は101度、背面は108度に達し、ひざの上に乗せていられないくらい熱い」との書き込みもあった。
この問題についてApple広報はIT情報サイトのAllThingsD.comに寄せたコメントで、新しいiPadがRetinaディスプレイやA5Xチップなどを搭載していることを指摘、「全てわれわれのスペックの範囲内で良好に動作している。何か問題があればAppleCareに連絡してほしい」と話している。
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