Googleのエイプリルフールは今年も盛りだくさん自動運転カーレースや2ボタンキーボード

Googleの日本チームが公開したファミコン版Googleマップに負けじと、米国本社も多数のエイプリルフールネタを繰り出した。

» 2012年04月01日 18時23分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 毎年エイプリルフールに力を入れる米Google。時差の関係でまず日本チームが公開したファミコン版Google Mapsは、米国でも話題を呼んだ。日本チームはGoogle日本語入力モールス版キーボードも発表した。

 米国で日付が変わった日本時間の4月1日午後、Googleの米国本社からも続々とエイプリルフールネタが登場している。ここではその幾つかを紹介する。

自動運転カーでNASCARレースに参戦

 Googleの共同創業者であるサーゲイ・ブリン氏が自ら公式ブログで発表したのは、2010年10月から同氏が中心となって進めている自動運転カープロジェクトの一環としての「Google Racing」だ。

 racing 1

 全米自動車競走協会(NASCAR)との提携により、将来的にはストックカーレースに参戦するという。NASCARの公式ページには、ブリン氏が乗り込んだFord製自動運転カーが自動運転モードでレースコースを疾駆する動画が掲載されている。

 racing 2 ストックカーレース仕様の自動運転カーに乗り込むブリン氏

 ブリン氏は「実現するにはまだ多くのテストや競争を乗り越える必要がある」としながらも、「その可能性に興奮する」と語った。

両手にマウスの「Chrome Multitask Mode」

 Chromeチームは「Chrome Multitask Mode」を発表した。常に“Web高速化”を目指すGoogleは、両手で2台のマウスを使うことでWebブラウジングが2倍速くなると主張。紹介動画(日本語字幕付き)では画面を2つに分割して「Angry Birds」と「Google Docs」を同時に使ったり、恋人同士で1台のPCをシェアする様子が紹介されている。


モバイル向け2ボタンキーボード

 gmail

 Gmailチームは「スマートフォンにアルファベット26文字のキーボードは多過ぎる」として、それに代わる2ボタン式の入力方法「Gmail Tap」を紹介。「・」と「―」の2ボタンで、欧文モールス符号を入力できるというものだ。1画面に2つのGmail Tapを表示すれば、2つのメールを同時に入力することもできる。

天気予報の結果を変更できる「Google Weather Control」

 英語版のGoogle検索で、「Tokyo weather」などで地域の天気予報を検索すると、検索結果に「もしこの天気が気に入らなければ、ドロップダウンメニューで変更できます」と表示される。雨でも豪雪でも選べ、気温や湿度も変更可能だ。「Update weather(天気を更新)」ボタンをクリックすると、「私はこの地域の天気に責任を持つことに合意します」にチェックを入れるようになっているが、クリックできるのは「却下する」ボタンのみだ。

 weather

「検索オプション」で韻を踏むスラングを検索

 Google検索で検索の条件を絞るための機能「Advanced Search(日本では「検索オプション」)の高機能版「Really Advanced Search」では、「語順も含め完全一致」などの従来の条件に加え、「韻を踏むスラング」「裏の意味や皮肉」「Unicodeの数の合計がメルセンヌ素数になる同意語」などが加わった。ただし、「詳細検索」ボタンをクリックした結果はすべて「April Fool」の検索結果になる。

「Google Voice」でペットと会話

 voice for pets

 VoIP利用の音声通話サービス「Google Voice」に「Google Voice for Pets」機能を追加

 ペットの首に装着する専用首輪で鳴き声を集音し、Wi-Fi経由で飼い主のGoogle Voiceアカウントにほぼリアルタイムで届ける。鳴き声はGoogle翻訳機能で英語に変換される(ただし対応するのは犬と猫の鳴き声のみ)。この翻訳機能の開発には、ネット上の膨大な本数のペット動画の音声データを使ったという。

テレポートで集客「Click-to-Teleport」

 AdWordsチームは、広告をクリックした顧客を広告主の店にテレポートさせるという「Click-to-Teleport」を発表した。「クリック率やコンバージョントラッキングを気にする必要はありません。この広告をクリックした顧客は、あなたの店に立って、ショッピングを始めます」

 adwords

YouTubeがDVDに

 Google傘下のYouTubeのネタは、すべてのYouTube動画をオフラインで楽しめるDVD「The YouTube Collection」。「申し込めば175台のトラックで配送します」など、YouTubeがオンラインで楽しめることの手軽さや便利さを強調する仕上げになっている。


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