ハッカー集団の「Anonymous China」、中国のWebサイト攻撃を宣言

Anonymous Chinaを名乗る一派が中国の当局や企業のWebサイト多数を改ざんし、「中国の体制に対する反乱の証」と主張している。

» 2012年04月05日 06時53分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 ハッカー集団の「Anonymous China」を名乗る一派が、中国の当局や企業のWebサイト多数を改ざんし、パスワードや電話番号などの情報を流出させたと宣言した。

 同集団は3月30日付で、480以上のWebサイトを改ざんしたとしてインターネットでURLの一覧を公開。この中には「gov.cn」のドメインを持つ中国政府系のWebサイトも含まれるが、大半は地方の当局のものとみられる。

 翌31日にはさらに、地方当局のWebサイトから盗み出したとみられる管理者のユーザー名とパスワードのほか、大量の電話番号とメールアドレスを暴露した。

 別のWebサイトには英語と中国語の声明を掲載し、「中国政府は不当な法律と不健全な手段によって国民を支配してきた。正義と自由と民主主義のために戦え。今回の改ざんと流出は、中国の体制に対するわれわれの反乱の証だ」などと主張した。改ざんされたサイトには、Great Firewallと呼ばれる中国のネット検閲網をかわす方法も掲載されているという。

 Anonymous ChinaはTwitterでも、「中国のハッカーやプログラマー、そして世界中のハッカーに告ぐ。Anonymous Chinaに加わり、正義のために戦え。改ざんと流出は今日も、明日も、永遠に続く」と公言している。

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