Yahoo!の大規模リストラに際して同社を退社していた社会学の権威、ダンカン・ワッツ博士を含むYahoo! Researchの主任研究員3人が、Microsoftが新設したニューヨークのMicrosoft Researchの立ち上げメンバーになった。
米Microsoftは5月2日(現地時間)、ニューヨークに新たな研究所「Microsoft Research New York City」を設立すると発表した。同社の13番目の研究所となる。
ニューイングランドのMicrosoft Research所長を務めるジェニファー・シェイエス氏が同研究所の所長を兼任し、ソーシャル科学、経済学、機械学習を中心に研究する。
同研究所の立ち上げに際し、Microsoftは米Yahoo!の元主任研究員3人を採用した。コロンビア大学教授でもあったダンカン・ワッツ氏、アルゴリズム経済学のデビッド・ペノック氏、機械学習の研究者であるジョン・ラングフォード氏だ。
ワッツ氏は「スモールワールド現象」の研究で有名な社会学者であり、「Six Degrees: The Science Of A Connected Age(邦題:スモールワールド・ネットワーク――世界を知るための新科学的思考法)」や「Everything Is Obvious(邦題:偶然の科学)」などの著書を持つ。
経営再建中の米Yahoo!は4月に約2000人の人員削減を発表した。ワッツ氏、ペノック氏、ラングフォード氏は4月に同社を退社しており、ペノック氏は米Googleからも誘いを受けていたが、Microsoftからの誘いが魅力的だったため、Microsoftを選んだと自身のブログで語っている。
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