PayPass Walletでは、ユーザーは1つのアカウントで複数のカードによるオンラインショップでの決済やNFC決済が可能になる。
米MasterCardは5月7日(現地時間)、デジタル決済サービス「PayPass Wallet」を発表した。消費者はPayPass Walletに登録することで、PCやモバイル端末で複数のクレジットカードの決済システムを利用できるようになる。
PayPass Walletに登録するには、ユーザーは住所、氏名、メールアドレス、携帯電話番号、利用するクレジットカードの課金情報を入力する必要がある。クレジットカードはMasterCardだけでなく、American Express、Visa、Diners Clubも利用でき、複数のカードを登録しておける。MasterCardと提携するオンラインショップでの決済のほか、実店舗でのNFCを利用したモバイル決済も可能だ。米AppleのiOSおよび米GoogleのAndroid向けアプリを公開する計画という。
米American Airlinesと米書店大手のBarnes & Nobleが立ち上げ時のパートナーとして名を連ねる。American Airlinesは自社のモバイルアプリにPayPass Walletの機能を組み込む計画だ。
パートナーショップは、PayPass Walletのデジタル決済ソリューションを利用することでホワイトラベル(自社ブランドでのエンドユーザーへのサービス提供)のデジタル決済サービスを構築できる。また、PayPass APIを利用することで、自社独自のデジタル決済システムをPayPassのネットワークに接続し、エンドユーザーがPayPassネットワーク提携ショップで購買できるようにすることもできる。
MasterCardは2012年第3四半期(7〜9月)に米国、カナダ、英国、オーストラリアのパートナーに公開する。
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