経営に不満を持つ最大株主Third Pointからスコット・トンプソンCEO解任を求められている米Yahoo!が、同氏の学歴詐称に関する調査委員会を設置した。
米Yahoo!は5月8日(現地時間)、スコット・トンプソンCEOの学歴詐称に関する特別調査委員会を設置したと発表した。「トンプソンCEOの学歴および同氏のCEO指名と学歴の関係に関する事象や状況」について調査する。
特別調査委員会は、トンプソン氏がCEOに就任した後に同社取締役会に加わった3人の取締役で編成され、外部の弁護士とともに調査に当たる。委員会および取締役会はことの重要性を認識しており、調査結果を早急に株主に開示するとしている。
トンプソンCEOの学歴詐称は、Yahoo!の経営に不満を持つ同社最大株主Third Pointが3日に指摘した。Yahoo!はこの指摘を認め、公式サイトの同氏の略歴を修正したが、Third Pointはこの対応を不服として7日正午までにトンプソンCEOを解雇するよう求めた。Yahoo!がこの要求を無視した後、Third PointはYahoo!の経営陣および取締役会の不正を調査するとしてYahoo!に関連書類の開示を求めている。
Yahoo!は同日、トンプソンCEOの指名に際し、ロイ・ボストック会長とともに重要な役割を果たした取締役、パティ・ハート氏が2012年の株主総会での再任を目指さないことも発表した。ボストック会長の退任は既に発表されている。
Third PointとYahoo!は株主総会に向けて、激しい委任状争奪戦を展開している。
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