モバイル強化を最優先としているFacebookが、Android版写真共有アプリを手掛けるLightboxのチームを獲得した。
米Facebookがモバイル写真共有アプリを手掛ける英Lightboxのチームを獲得した。Lightboxが公式ブログで5月15日(現地時間)に発表した。
同ブログによると、これは企業の買収ではなく、ユーザーデータがFacebookに提供されることはないという。また、サービスのコードをGitHubでオープンソースとして公開するとしている。
今週末にも株式公開するとみられるFacebookは、株式公開の申請文書でモバイルの収益化をリスク要因の1つとしており、同社のマーク・ザッカーバーグCEOは投資家説明会でもモバイルが最優先課題だと語った。
Lightboxは2010年創業の、ロンドンに拠点を置く非公開企業。米GoogleのAndroid端末で撮影した写真をFacebook、Twitter、Tumblr、Flickr、foursquare、Lightbox.comで共有する同名のアプリを提供している。アプリは数百万本ダウンロードされたという。
Androidアプリは既にGoogle Playから削除されており、既存ユーザーへのサービスも6月15日に終了する。同社は、それまでにアップロードした写真をダウンロードするようユーザーに呼び掛けている。
Facebookによると、3月時点の同社の1カ月当たりのアクティブユーザー数(MAU)は9億100万人で、モバイルのMAUは4億8800万人。同社はモバイルサービス強化のため、2月には米Instagramを10億ドルで買収したほか、4月にはモバイルクーポンサービスのTagtileを、5月に入ってモバイルソーシャルアプリのGlanceeを買収している。
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