米Facebookが、モバイルベースのクーポンおよびショップカードサービスを手掛ける米Tagtileを買収した。Tagtileが4月12日(現地時間)、公式サイトで発表した。
Tagtileは、2011年創業のカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。地域ビジネス向けに、キューブ状の読み取り機「Tagtile Kit」とモバイルアプリを使ったクーポンおよびポイントサービスシステムを提供している。アプリは米AppleのiPhoneと米GoogleのAndroid向けがある。ショップやレストランの顧客は店頭でこのアプリを読み取り機にかざすことで、クーポンを利用したりポイントを追加できる。
ショップはこのシステムを集客に利用でき、システムのダッシュボードで顧客情報の収集・分析もできる。
Tagtileは同日、新規ユーザーの受け付けを終了した。当面はサービスを続けるとしているが、Facebookでは同じサービスを提供する予定はないという。
Facebookは13日に「Facebookクーポン」の提供を開始しており、このサービスとTagtileのシステムを統合するとみられる。
IPOを目前に控えたFacebookは、拡大するモバイル利用の収益化に向けたさまざまな取り組みを行っている。2月にはモバイル決済簡易化に関する世界のキャリアとの協力を、3月にはモバイル広告の計画を、4月に入って人気のモバイルソーシャルサービスの米Instagramの買収を発表している。
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