米Facebookは2月27日(現地時間)、Webアプリ開発促進を目的としたW3Cビジネスグループ「Core Mobile Web Platform Community Group」の立ち上げと、Webアプリ内購入のキャリア決済機能への取り組みで世界のキャリアと協力することを発表した。
新ビジネスグループには、米Intel、フィンランドのNokia、韓国Samsung Electronics、英Sony Mobile Communications(旧Sony Ericsson)などのハードウェアメーカーや、米Microsoft、Mozillaや米Adobe Systems、米ZyngaなどのWebブラウザ/ソフトウェアメーカー、米AT&T、KDDI、ソフトバンクなどの世界の通信キャリアが参加している。
現在、モバイル向けのWebアプリを開発するには、多数の端末やWebブラウザに個別に対応する必要があり、その手間がWebアプリ開発の障壁となっている。新ビジネスグループはこの障壁を取り除くために、開発者が依拠できる基本機能の統一、テストスイートやユースケースの提供などを行う。
Facebookはまず、どのモバイルWebブラウザがWebアプリをサポートしているかをチェックできる開発者向けテストスイート「Ringmark」を発表した。同社はこのスイートを新ビジネスグループに寄贈する。
Webアプリ内購入のキャリア決済で協力するのは、ソフトバンクモバイル、KDDI、AT&T、Deutsche Telekom、Orange、Telefonica、T-Mobile USA、Verizon、Vodafone。
開発者がモバイルWebアプリにFacebookのPay Dialogを埋め込んでおけば、上記キャリアを利用するユーザーは、アプリ内購入の決済方法としてキャリア決済を選択できるようになる。
また、これまでモバイルではiOSアプリとWebアプリにのみ対応していたFacebookアプリの開発プラットフォーム「Facebook Platform」をAndroidにも対応させたことも発表した。
Facebookが2月1日に米証券取引委員会(SEC)に提出した株式上場申請文書によると、同サービスのモバイルからのアクティブユーザー数は1カ月当たり4億2500万人。現在ディスプレイ広告を掲載していない公式モバイルアプリからのサービス利用が増加していることと、同社が管理できないモバイル端末からのサービス利用が増加していることを、リスクファクターとして挙げている。
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