Twitterが、広告サイトなどによるユーザーの履歴トラッキングを遮断する「Do Not Track」機能をサポートすると発表した。
米Twitterは5月17日(現地時間)、「Do Not Track(DNT)」機能をサポートすることを公式Twitterで発表した。同社のヘルプページには、MozillaのFirefox 5、米MicrosoftのInternet Explorer(IE)9、米AppleのSafari 5.1、米GoogleのGoogle Chrome 17でDNT機能を有効にする方法が紹介されている。
DNTは、米連邦取引委員会(FTC)が2010年に提案したプライバシー保護の取り組みで、広告サイトなどがユーザーに最適化した広告を表示するためにユーザーの情報をトラッキングすることを拒否できるようにするというものだ。Web履歴を追跡する企業が自社のドメイン名やサーバをDNTのリストに登録し、ユーザーはWebブラウザの設定でWeb履歴の追跡をブロックできる。
Google、Yahoo!、Microsoft、AOLを含む米ネットワーク企業やオンライン広告企業が「Do Not Track」の導入を連邦政府に約束している。現在、Firefox 5、IE 9、Safari 5.1ではユーザー設定で、Chrome 17ではサードパーティー製拡張機能を追加することで、DNT機能を有効にできる。
WebブラウザのDNT機能を有効にすると、Twitterはユーザーが訪問したWebサイトに設置したTwitterボタンやウィジェットから得られるユーザーデータの収集を中止し、Twitterエコシステム内のWebサイトを訪問した際に発生するcookieをWebブラウザから削除する。
Twitterは同日、「おすすめユーザー」をユーザーのWebサイト閲覧履歴に基づいてカスタマイズすることも発表したが、DNTを有効にしている場合は、デフォルトでカスタマイズは無効になる。
現在一部のユーザーでテストが実施されているおすすめユーザーのカスタマイズは、デフォルトで有効になる予定だ。新規アカウント作成時の設定項目に「最近閲覧したウェブサイトを基にカスタマイズする」項目が、既存ユーザーのユーザー設定に「おすすめユーザーのカスタマイズ」項目が追加される。
なお、プレビューページでカスタマイズがスタートする前に同機能を無効にしておくことも可能だ。
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