「PlayThru」は、文字入力で人間かどうかを識別するテキストベースの「CAPTCHA」の代わりに、簡単な動画ゲームをクリアするとログインできるユーザー認証システムだ。
米Are You a Humanは5月21日(現地時間)、サービスログイン時に簡単なゲームをプレイさせるクラウドベースのユーザー認証サービス「PlayThru」を発表した。ゆがんだ文字を表示してそれを入力させるテキストベースの「CAPTCHA」に代わる技術だとしている。
テキストベースのCAPTCHAは、サービスにアクセスしようとしているのが人間かどうかを文字入力で識別しているが、Are You a Humanによると、提示される文字が読みにくいため、アクセスしようとした人の約25%がサービスへのログインをあきらめてしまうという。また、CAPTCHAの安全性は低下しているとみられている。昨年11月、研究者が大手サイトのCAPTCHA破りに成功したと発表した。
PlayThruは、例えばピザのトッピングをドラッグ&ドロップで完成させたり、飛んでいる蝶を捕虫網でつかまえるといった、人間にとっては非常に簡単な動画ゲームを提示する。ゲームはドラッグ&ドロップでクリアできるため、モバイル端末からも容易にログインできるとしている。同サービスは、iOSおよびAndroidをサポートする。
視覚障害者向けのオーディオゲームによる認証システムも準備中という。
同社の調査では、ユーザーの98%が認証システムとしてCAPTCHAではなくPlayThruを選んだという。また、同サービスをβ導入した企業のサブミッション率は、CAPTCHA使用時より40%増加したとしている。
Are You a Humanは、有料版と無料版の2種類のPlayThruを提供する。Webオーナーは、申し込みページのリンクからサインアップできる。
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