Appleのティム・クックCEO、7500万ドルの配当を辞退

Appleは今年、17年ぶりに株式の配当を行うが、ティム・クックCEOは約7500万ドルに上る配当の受け取りを辞退した。

» 2012年05月28日 07時44分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleのティム・クックCEOが、約7500万ドルの株式配当の受け取りを辞退したことが、同社が5月24日(現地時間)に米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で明らかになった。

 同社は、第4四半期(7〜9月)に1株当たり2.65ドルの配当を支払う計画だ。提出文書によると、クック氏からの申し出により、同氏には配当しないという。

 Appleはクック氏が故スティーブ・ジョブズ氏の後任としてAppleのCEOに就任した際、Appleの100万株を、2016年8月24日に50%、2021年8月24日に残りの50%の2回に分けて授与するとしていた。今回提出された文書によると、クック氏が保有する向こう10年で売却する権利を得られる制限付き株式数は112万5000株となっている。

 米Wall Street Journalが21日に発表した米大手公開企業のCEO年収ランキングによると、クック氏の2011年の給与は90万ドル、賞与は90万ドル。保有する株式を合わせると年収は3億7800万ドルに上り、2位の米Oracleのラリー・エリソンCEO(年収7600万ドル)を大きく引き離しての1位だ。

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