Adobe、Illustrator CS5.xとPhotoshop CS5.xの更新版を公開

脆弱性が存在する製品でAdobeは、当初に有料のアップグレード版の購入を促していたが、方針を転換してCS5.x向けのパッチを公開した。

» 2012年06月06日 07時02分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Adobe Systemsは6月4日(現地時間)、Illustrator CS5.xとPhotoshop CS5.xのセキュリティアップデートをWindowsとMac向けに公開し、深刻な脆弱性に対処した。

 今回修正されたのは、Adobeが5月8日に情報を公開していた脆弱性。この時点では解決策として有料のアップグレード版「Illustrator CS6」「Photoshop CS6」の購入を促していたが、数日後に方針を転換し、CS5.x向けのパッチも公開すると予告していた。

 同社のセキュリティ情報によると、脆弱性はIllustrator CS5.5(15.1)までのバージョンと、Photoshop CS5.1(12.1)までのバージョンに存在する。それぞれ更新版のIllustrator CS5(15.0.3)/Illustrator CS5.5(15.1.1)とPhotoshop CS5(12.0.5)/Photoshop CS5.1(12.1.1)をリリースし、脆弱性を修正した。

 なお、5月8日の時点でFlash Professional CS5.xにも脆弱性があることが判明している。Adobeは同製品についてもCS5.xの更新版をリリースして脆弱性に対処する方針。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ