アサヒグループHD、基幹システムとBIなどをつなぐ新基盤を導入へ

グループ共通のIT環境の実現を進めるプロジェクトにおいて、重要なシステム同士を連携する基盤が新たに稼働を開始した。

» 2012年07月02日 18時32分 公開
[ITmedia]

 アサヒグループホールディングス(アサヒグループHD)が2010年から構築に取り組んでいるグループ共通のIT基盤の構築において、基幹系システムとビジネスインテリジェンスなどを接続、連携させる基盤を新たに導入し、4月中旬に本格稼働を開始したという。これを支援するNECが7月2日に発表した。

 アサヒグループHDは、グループ各社のシステムを刷新・統合してグループ共通のものにする「3Gプロジェクト」を進めている。プライベートクラウド導入によるサーバの集約やアプリケーションの部品化・共通化、商用ソフトからオープンソースソフトへの切り替え、システム開発標準の整備などが柱となっている。

 プロジェクトはグループ企業のアサヒプロマネジメントが企画し、アサヒビジネスソリューションズがシステムの構築・運用を担当。NECは統括ベンダーとしてこれを支援する。

 3Gプロジェクトでは2010年から2015年までに見込まれるコスト削減効果を約36億円としている。完了後はシステム運用保守などの年間総コストを2009年に比べて約9%削減し、開発費も20%ほど削減できるという。新基盤の開発目的は経営変化にも迅速に対応できる情報システムの実現となっている。

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