スマートフォンやタブレットでの動画視聴が増加する中、モバイル版YouTubeでユーザーが再生するかどうか選べる動画広告「TrueViewインストリーム広告」の提供が始まった。
米Google傘下のYouTubeは8月22日(現地時間)、モバイル版YouTubeで「TrueViewインストリーム広告」を表示できるようにしたと発表した。
TrueViewインストリーム広告は、動画の本編が再生される前に再生する動画広告。PC向けには2010年12月から提供している。再生開始5秒後にスキップするかどうか選べるようになっており、ユーザーがスキップした場合は広告代金は掛からない。ユーザーは見たくない広告は見なくて済み、広告主は無駄なコストを支払わずに済む。
広告主は、「動画広告向けAdWords」でモバイルでもTrueView広告を表示するかどうか設定できる。YouTubeは、モバイルでもTrueView広告を表示することで、マルチメディアキャンペーンを強化できるとしている。動画クリエイター側は、既にTrueView広告を表示する設定にしてあれば(初期設定で有効になっている)、そのままモバイルでも表示される。
近年、タブレットやスマートフォンからYouTubeの動画を視聴するユーザーが増加しており、同社はモバイルの収益化に取り組んでいる。ロンドン五輪期間中にNBCOlympics.comで再生されたYouTube動画のうち、37%はモバイル端末での視聴だったという。
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