仮想化データセンターを実現する「vCloud Suite」などを紹介 ヴイエムウェア

先週に米国で開催した「VMWorld 2012」で発表された製品をヴイエムウェアが改めて報告した。

» 2012年09月04日 17時05分 公開
[ITmedia]

 ヴイエムウェアは9月4日、前週に米国で行われた年次カンファレンス「VMworld 2012」のフィードバック説明会を日本の記者向けに開催した。同社のストラテジックアライアンス部長を務める名倉丈雄氏が新製品などを紹介した。

ヴイエムウェア ストラテジックアライアンス部長の名倉丈雄氏 ヴイエムウェア ストラテジックアライアンス部長の名倉丈雄氏

 今回のカンファレンスにおいて中心となった発表が、仮想化、クラウドインフラ、クラウド管理の機能を統合したパッケージ製品「VMware vCloud Suite 5.1」だ。これは、同社が提唱するコンセプト「Software-Defined Datacenter」(ソフトウェア定義のデータセンタ)を実現するソリューションの第一弾にあたるものだという。

 Software-Defined Datacenterとは、仮想化のメリットを、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、セキュリティサービスなど、データセンタすべての領域に拡張することで、俊敏性と柔軟性、効率性などを兼ね備えたクラウドコンピューティングを実現できるという主旨のものだ。

 vCloud Suiteは大きく4つの製品で構成される。サーバ仮想化プラットフォーム「VMware vSphere 5.1」、クラウド環境向け運用管理ツール「VMware vCloud Director 5.1」、仮想ネットワークおよびサービスを構築する「VMware vCloud Networking and Security 5.1」、災害復旧ソリューション「vCenter Site Recovery Manager 5.1」である。

 名倉氏は「仮想化データセンターを構築するための機能をワンパッケージで提供する。これにより、サーバ、コンピューティングシステム、ネットワーク、ストレージなど、データセンターにかかわるすべてを仮想化して、ソフトウェアでコントロールできるようになった」と強調する。

 そのほか、機能性の高いIT組織の構築など新たなクラウド運用モデルを策定する「Cloud Ops」や、中堅・中小企業向けの仮想化パッケージソリューションを機能強化した「VMware vSphere 5.1 Essentials Plus」、モバイルユーザー向けのクラウド型ワークスペース基盤「VMware Horizon Suite」のα版などを紹介した。

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