構造化/非構造化データを包括的に解析するソフトを提供 日本オラクル

日本オラクルは、ビッグデータ解析に関する新製品「Oracle Endeca Information Discovery」を提供開始した。

» 2012年09月11日 18時48分 公開
[伏見学,ITmedia]

 日本オラクルは9月11日、ビッグデータ解析製品「Oracle Endeca Information Discovery」を発表した。同日から提供を開始する。最小構成価格は1CPU、25ユーザーで900万円から。

日本オラクル 専務執行役員 製品事業統括の三澤智光氏 日本オラクル 専務執行役員 製品事業統括の三澤智光氏

 新製品は、ソーシャルメディアやWebテキスト、画像などの非構造化データと、構造化データを組み合わせて包括的に検索、分析できるソフトウェア。今年2月に経営統合したEndecaの社内向けデータ管理および分析製品「Latitude」をオラクル製品として刷新した。新製品の特徴について、日本オラクル 専務執行役員 製品事業統括の三澤智光氏は「企業はさまざまなデータを正確に把握する必要があり、そのためには構造化データと非構造化データをマッシュアップするのが不可欠。それを実現するのがEndeca Information Discoveryだ」と強調した。

 現在世に出回っているビッグデータソリューションについて、三澤氏は「なぜか非構造化データの中でもソーシャルメディアだけを取り上げられていることに疑問を感じる」と指摘する。ビッグデータの解析というのはソーシャルメディアデータだけでなく、コールセンターの音声データやWebのテキストデータなどを多岐にわたる。さらには構造化データもある。それらをすべて組み合わせて解析しないと真の価値は生まれないという。

 新製品はそれを可能にすると同時に、従来のBIツール――オラクルでは「BI Foundation Suite」――と相互連携することで、あらゆるデータの探索から検索、分析、レポーティングまでの機能を提供するとしている。

 また、インメモリ型データ分析マシン「Oracle Exalytics In-Memory Machine」や高速データベースマシン「Oracle Exadata」、ビッグデータ専用アプライアンス「Oracle Big Data Appliance」といったエンジニアドシステム基盤と新製品を組み合わせることで、より効果的なデータ解析が可能になるほか、海外のユーザー導入事例をベースにした業種ごとのテンプレートを活用すれば、短期間での効率的な導入ができるようになるという。

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