Appleが「深く豊かな低音」を実現するために採用したのは紙製のスピーカーコーンであることがiFixitの分解で分かった。
米Appleが「iPhone 5」や新iPodシリーズとともに発表した新しいイヤフォン「EarPods」を、米iFixitが9月18日(現地時間)、早速分解した。多数の写真入り分解マニュアルはこちら。
EarPodsはiPhone 5やiPodシリーズに付属するが、14日に単体で発売された。価格は2800円。リモコンとマイクはiPod、iPhone、iPadのすべてのモデルに対応する(幾つかの例外はあり)。
Apple自身も説明していることだが、従来の同社製イヤフォンよりもリモコン部分の防水が強化されている他、“張力緩和ラッピング”でケーブルの寿命が長くなるだろうとiFixitは説明する。
従来と最も大きく違うのは、スピーカーコーンに紙を採用していることだ。Appleはこのイヤフォンが音の出力を最大にするように設計されていると説明しており、紙の採用はそのためのものだろう。
iFixitの本業はApple製品をはじめとする端末の修理だ。同社のEarPodsの評価は、「修理するよりは買い換える製品」というもの。部品は供給されていないし、2800円であれば新品を買った方が早いということだ。
iFixitはiPhone 5も分解すると予告している。
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