「Google Maps for iOS 6」の可能性を問われたGoogleは「われわれの目標は、どんな端末、ブラウザ、OSを使っていようとも使いたい人がGoogle Mapsを使えるようにすることだ」と答えた。
米Appleは9月19日(現地時間)、予定通りモバイルOS「iOS 6」の提供を開始した。これに合わせ、多くのメディアや影響力のあるブロガーが同OSのレビューを掲載している。注目は、Google Mapsに代わって新たに登場したマップアプリだ。
米MacworldのiOS 6の評価は「ネズミ4.5匹(5匹が満点)」と高いが、マップについては「ところどころ粗いが、(無料アプリとしては)アップグレードする価値はある」としている。一方、起業家で米Wiredのコラムニストでもあるアニル・ダッシュ氏は、β版から同OSを使い、正規版で確認した結果、マップのユーザー体験は以前より悪くなっていると厳しい評価を下した。同氏は、例えばニューヨークで「Bloomberg」を検索すると、Google Mapsでは目的の「Bloomberg Tower」が出るが、iOS 6のマップでは出ないなど、多数の例を挙げている。Appleは当然バグを修正していくだろうが、現段階では「iOS 5からのダウングレードだ」としている。
iOS 6でもブラウザのSafariでGoogle Mapsにアクセスすることは可能だが、ネイティブアプリより不便だ。米Googleは、AppleがYouTubeのプリインストールをやめたことを受けてYouTubeアプリをApp Storeでリリースしたように、「Google Maps for iOS 6」をリリースする予定はないのだろうか?
米Search Engine LandがGoogleにその可能性を尋ねたところ、明確な回答はなかったが、「われわれはGoogle Mapsが世界で最も包括的で、正確で、使いやすいマップだと信じている。われわれの目標はGoogle Mapsを使いたいと思っている人すべてが、どんな端末、ブラウザ、OSを使っていようともGoogle Mapsを使えるようにすることだ」と答えたという。
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