foursquare、プライバシーポリシーを1月28日改定へ フルネーム表示に

foursquareが2013年1月28日にプライバシーポリシーを改定する。現在は名前と名字1文字のみ表示されているユーザー名がフルネームで表示されるようになる。

» 2012年12月31日 08時03分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Foursquare Labsは12月30日(現地時間)、位置情報サービス「foursquare」のプライバシーポリシーの改定を発表した。新しいプライバシーポリシーは2013年1月28日に施行される見込み。

 foursquareの情報を紹介する非公式ブログAbout Foursquareなどによると、プライバシーポリシー変更についてのメール通知がユーザーに届いているという(本稿執筆段階で同サービスユーザーの筆者は受信していない)。【日本のユーザーには1月3日に「2012年にはたくさんの新機能をご紹介しました。2013年にはさらにたくさんの企画をご用意しています。プライバシー方針の更新はこちらです。」という件名の通知が届いた。】

 新しいプライバシーポリシーの変更点は主に以下の2点。

 まず、サービス上にユーザーの名前が表示される際、フルネーム(名字と名前)が表示されるようになる。現在は、ほとんどの場合(チェックインやプロフィールページなど)、表示されるのは名前と名字1文字(「Yukiko Sato」と登録していれば「Yukiko S.」)で、フルネームが表示されるのは検索結果くらいだった。

 この変更の目的は、混乱を減らすためとしている。これまでは名前と名字1文字の表示で事足りていたが、最近この仕様では混乱するというメールが毎日届いているという。なお、ユーザーは設定で名前を変更できるし、登録名を実名にする必要はない。

 次に、ビジネス(foursquareと提携しているショップやレストラン)が把握できる“最近の訪問者”情報の表示期間を延長する(具体的な期間は明示されていない)。この機能は、例えばチェックインしているユーザーにビジネスがリアルタイムのサービス(クーポンなど)を提供できるようにするためのもので、現在は過去3時間にチェックインしたユーザーを表示している。だが、多くのビジネスは多忙な時間帯にfoursquareにログインする暇はなく、ログインするのは営業終了後であるため、サービスに生かせないことが多かったという。ユーザーはプライバシー設定を変更することで、自分のチェックイン情報をビジネスに非表示にすることができる。

 foursquareは新しいプライバシーポリシーとともに、プライバシー入門の改訂版を公開し、よくある質問にも新ポリシーの内容を反映している。

 foursquareは実名登録が義務付けられていないため、匿名性を高く設定することが可能だが、ユーザーは新プライバシーポリシーを確認しておいた方がいいだろう。現行のプライバシーポリシー(日本語)はこちら。同サービスでどのような情報が共有されるのかを一覧できるプライバシーグリッド(日本語)も公開されている。

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