Intel決算、PC販売不調で減収減益だが1株利益は予想を上回る

Intelの2012年10〜12月期の決算は前期に続いての減収減益。2013年1〜3月期の予測売上高はさらに弱気なものになっている。

» 2013年01月18日 07時47分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Intelが1月17日(現地時間)に発表した2012年第4四半期(10〜12月期)の決算は、世界的なPC販売の減速の影響を受け、売上高が前年同期比3%減の135億ドル、純利益は27%減の25億(1株当たり48セント)と、前期に続けての減収減益だった。1株当たり純利益はアナリスト予測の45セントを上回った。

 営業利益は31%減の32億ドル、粗利益率は6.5ポイント減の58.0%だった。

 通年では、売上高は前年比1.2%減の533億ドル、純利益は15%減の110億ドル(1株当たり2.13ドル)だった。PC向けプロセッサを扱うPC Client Groupの売上高は3%減の343億ドル、データセンター部門のData Center Groupの売上高は6%増の107億ドルだった。

 2013年第1四半期の見通しについては、売上高を127億ドルプラスマイナス5億ドル、粗利益率は58%プラスマイナス2ポイントと見込んでいる。2013年通年は、売上高の伸びは1桁台前半、粗利益率は60%前後とした。

 ポール・オッテリーニ社長兼CEOは「第4四半期は、厳しい状況の中、ほぼ期待通りの業績を上げることができた。2012年、われわれはスマートフォンとタブレットの市場に参入し、パートナーとともにPCを再定義し、データセンターの改革を続けた。2013年も強力な製品ラインアップで広範囲でのイノベーションを推進していく」と語った。

 Intelの主力であるPC市場はタブレットやスマートフォンの台頭で減速している。米調査会社Gartnerによると、第4四半期の世界PC出荷台数は前年同期比4.9%減の9030万台で、9四半期連続の低成長だった。

 Intelは2013 International CESにおいて、Ultrabookやタブレット向けの低消費電力を実現した「Ivy Bridge」プロセッサやモバイルシステムに向けた1.2GHz動作の「Atom Z2420」を発表している。

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