Google、“当日配送サービス”「Shopping Express」のテストを開始

GoogleがAmazonの「Local Express Delivery」に対抗する当日配送サービス「Google Shopping Express」のテストをサンフランシスコのベイエリアで開始した。TargetやToys“R”Usなどの小売り大手がテストに参加している。

» 2013年03月29日 15時15分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは3月28日(現地時間)、オンラインショッピング商品を当日中に配送するサービス「Google Shopping Express」のテストをサンフランシスコのベイエリアでスタートすると発表した。参加ユーザーを募集している。

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 提携するショップパートナーは、Target、Walgreens、Staples、American Eagle、Toys“R”Us、Babies“R”Us、Office Depotの他、ベイエリアの地元コーヒーショップや食料品店などで、参加希望パートナーも募集している。

 ユーザーが1つのオンラインサイトに集められたパートナーショップで買い物をすると、購入した商品が当日中に自宅に届く。3段階の時間指定も可能だ。テスト期間は6カ月で、少なくともその間の配送料は無料。

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 Googleは昨年12月に配送ロッカーサービス企業のBufferBoxを買収した他、2月にはオンライン小売り追跡サービスの米Channel Intelligenceを買収するなど、オンラインショッピング事業の強化に取り組んでいる。

 Googleは商品検索サービスとして立ち上げた「Google Product Search」を昨年6月に「Google Shopping」と改称し、商品リスト広告をベースとした完全な商用モデルに移行した。同社はこのサービスの目的を、ユーザーが商品を検索・比較・決定し、販売者から購入する一連の流れをスムーズにすることを目標としているという。Shopping Expressが実用段階になれば、さらに配送までの流れがスムーズになるだろう。

 米Amazon.comには既に当日配送サービスがある。一般ユーザーの場合、当日または翌日配送を指定すると1回の配送当たり8.99ドル掛かる。年会費79ドルのAmazon Prime会員の場合は1アイテム当たり3.99ドル。

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