「挑戦」する気持ちを持ち続けよう――IT各社トップが送る新入社員へのメッセージ2013年度入社式訓示(2/3 ページ)

» 2013年04月02日 08時00分 公開
[國谷武史,ITmedia]

日本ユニシスグループ・黒川茂社長

 今私たちは、「コアビジネスの拡大」「共創/BPOビジネスモデルの確立」「社会基盤ビジネスへの進出」を中期経営計画の3つの柱とし、実現に向けてグループ一丸となって取り組んでいる。お客さまの事業戦略に合わせたICTサービスをさまざまな業界に提供し、この経験の中で培った、技術、ノウハウとお客さまとのリレーションなどを活かし、コア事業の拡大により収益基盤の安定化を図っている。さらに新たな取り組みにもチャレンジしている。

ぜひこれからの会社生活の中で「誰にも負けない技術」を身につけてほしい。技術とはSEなどのスキルだけでなく、営業力や交渉力、顧客企業との折衝力、スタッフのプロフェッショナルな業務も全て技術だ。それが大きな自信になり、将来へのステップにつながっていく。皆で力を合わせて新しい時代を築いていこう。

NTTデータ・岩本敏男社長

 皆さんが属する業界は、ITサービス業界。IT、すなわち情報通信技術は、ここ数年の間に劇的に変化しており、その進化は今後も加速していく。私たちの生活や企業活動がすさまじいスピードで革新しており、これはまさに、「農業革命」「産業革命」に続く「情報通信革命」の真っただ中にいることに他ならない。

 インターネットが誕生してから約20年。皆さんは生まれながらにしてインターネットやコンピュータのある生活環境で育ってきたデジタルネイティブだ。情報通信革命の主役である「IT」を自然に使いこなしてきた世代。すなわち、次のITを考えて行くのは、今ここにいる皆さんだ。今後の人類の生活を大きく発展させるITを扱う一人として、大きな視点と強い責任感を持って、日々努力してほしい。

野村総合研究所・嶋本正社長

 NRIグループの一人ひとりが日々の行動のよりどころとして大切にしている2つの言葉、「未来創発」と「いまを超える、自らを超える」がある。「未来を洞察し、社会や企業に対してさまざまな提言をするとともに一緒に行動をして行こう」と、社員一人ひとりが中期計画の達成に向け、本気で改革に取り組み、イノベーションを起こそうという思いが込められている。

 NRIグループの一員として大切にしてほしい「三つのM」がある。一つは「Myself」。専門性を磨き、同時に健康でいきいきと活躍してほしい。二つ目は「Market」、すなわち顧客志向でいてほしいということ。三つは、「Mutual Respect」。社内外のさまざまな人と、お互いを尊敬しあい、優れたチームワークを発揮すること。今後の皆さんの力強い活躍に期待している。

IT ホールディングス・岡本晋社長

 就職氷河期といわれる中、激烈な戦いを経て勝ち取った社員の椅子ですが、今後の人生は平坦ではない。種々の関門が待ち受けている。目の前には無限の可能性が開けている。就職は目的ではなく、目的を達成するための一つの通過点に過ぎない。どの道が正しい道か、それは自分が判断すべきこと。自分が満足できればそれが正しい道だ。

 これから社会人を始める皆さんに、一つだけアドバイスしたい。それは時間の使い方だ。自分の将来のために有効に使うか漫然と使うかによって、5年後、10年後に大きな差となって返ってくる。仕事だけでなく。自分を高めるためにも使ってほしい。社会に貢献し、仕事を立派にこなし、自己を高めて、初めて評価され誉められる。目標をもって有意義な日々を送ってほしい。

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