クライアント仮想化のROIは平均359% IDC調査

IDC Japanが発表した国内クライアント仮想化市場のROI分析調査結果によると、クライアント仮想化製品を使用することによって、平均359.0%の投資対効果が得られたという。

» 2013年04月18日 15時58分 公開
[ITmedia]

 IT調査会社のIDC Japanは4月18日、国内クライアント仮想化のROI(投資対効果)に関する算出と分析結果を発表した。全社導入、部分導入、試験導入を合わせたクライアント仮想化製品の平均ROIは359.0%、投資の回収期間は11.6カ月となった。

 クライアント仮想化製品の初期投資額、年次投資額、ベネフィットはそれぞれ1人当たり23万7773円、4万3790円、70万5412円で、エンドユーザーの1日当たりの平均使用時間は約3時間(1日8時間勤務と想定した場合)となった。クライアント仮想化製品の導入によって、エンドユーザー、IT管理者およびITスタッフ、企業全体でそれぞれ36.9%、36.5%、36.3%の効果の改善率が見られたという。

 全社導入のみ、全社導入+部分導入、全社導入+部分導入+試験導入という3つの導入状況別グループでROIを算出したところ、それぞれ743.1%、437.7%、359.0%で、投資回収期間はそれぞれ7.7か月、9.8か月、11.6か月となった。このことから全社導入が投資対効果を向上させる要因であることが分かった。試験導入よりも全社導入+部分導入、さらに全社導入の方が、クライアント環境の管理効率化やエンドユーザーの使用環境向上などで、より高い効果が得られることを意味するとしている。

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