モバイル機器のパスワードロック、3分の1が使用せず――マカフィー調べ

マカフィーが発表したモバイルデバイスの保護に関するグローバル調査で、ユーザーの多くがプライバシー侵害の危険性を軽視している傾向にあることが明らかになった。

» 2013年05月10日 17時29分 公開
[ITmedia]

 マカフィーは5月10日、一般ユーザー3000人を対象に実施したモバイルデバイスの保護に関するグローバル調査結果を発表した。対象者の約3分の1が暗証番号やパスワードを用いて携帯電話やタブレット端末の保護を行っていないことが分かった。

 それによると暗証番号の選択に関しては、英国およびドイツのユーザーの大多数は、最初に提供された暗証番号をそのまま使い続けているが、フランスおよび米国では縁起のいい数字を選択する傾向にあった。しかし、10人に1人以上の割合で、複数のデバイスやアカウント間で同じ暗証番号を使い回していることも明らかになっている。

 また55%の回答者は、「パスワードや暗証番号情報を他人と共有した経験がある」とした。この割合は、携帯電話では49%なのに対し、タブレット端末は61%と高かった。ユーザーは、タブレット端末のデータよりも携帯電話のデータが重要であると捉えている向きがあるようだという。

 端末に格納しているデータの保護については、盗難に備えてデータをバックアップしているとした回答者が、5人に1人にとどまった。15%の回答者は、携帯電話にパスワード情報を保存しており、その保存先としては「メモ」機能が最多だった。

 回答者のほぼ半数は、子どもに携帯電話やタブレット端末の使用を許可しており、6人に1人は、子どもが親の暗証番号やパスワードを知っていると答えた。さらに、10%はiTunesやその他のアプリ購入サイトのパスワードを共有しており、子どもがアプリを購入できる状態にしているという。

 調査結果についてMcAfee EMEA(欧州・中東・アフリカ)担当最高技術責任者のラージ・サマニ氏は、「どれだけ多くの重要な情報がモバイルやタブレットに保存されているのか、一般ユーザーが忘れてしまっていることは明らかだ。財布やコンピュータと同様に用心を怠らないことが重要」と述べている。

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