日本HP、シンクラの画面転送改善ソフトを強化 スループットはRDPの最大10倍

HP製シンクライアントに組み込まれるネットワーク品質管理ソフト「HP Velocity」が強化された。

» 2013年07月03日 14時12分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は7月3日、シンクライアント製品の画面転送品質を改善するソフトウェア「HP Velocity」の機能拡張を図り、7月から出荷するシンクライアントに標準対応させると発表した。出荷済み対象製品の最新版クライアント用ソフトウェアをインストールする利用できる。

 HP Velocityは、サーバ上の仮想PC環境と端末間の画面データの転送状況を監視したり、スループットを改善したりするソフトウェアで、2012年下期以降に発売された製品にプリインストールされている。

 今回の機能拡張では大きな遅延が発生するネットワークでのスループットを改善するために、パケットロスや輻輳の増減などネットワーク状態の変化に応じて動的にTCPフローを最適化するようにした。これにより、スループットはMicrosoftのRDPに比べて最大10倍、CitrixのICAプロトコルに比べて2倍以上になるという。

 また、サーバ上の仮想PC環境と端末間のネットワーク監視ツールでは遅延状態や端末の構成情報、CPUやメモリ使用率を取得する機能が追加された。こうした情報を問題解決や性能改善の指標などに活用できる。

 同社は併せて、シンクライアント製品がMicrosoftのコミュニケーション製品「Lync 2013/2010」に正式対応したとも発表した。処理性能の高い最新のシンクライアントが対象になっている。

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