Dropbox、モバイルクーポン企業のEndorseを買収 人材目的か

クラウドストレージのDropboxが、モバイルクーポンアプリのEndorseを買収した。Endorseのサービスは既に終了しており、同社のチームは「Dropboxの野心的なゴールを共に目指す」としている。

» 2013年07月22日 07時15分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 クラウドストレージサービスの米Dropboxが、iPhoneおよびAndroid向けのモバイルクーポンサービスを手掛ける米Endorseを買収した。Endorseが自社ブログで7月20日(現地時間)に発表した。

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 Endorseは2010年創業のカリフォルニア州サンマテオに拠点を置く非公開企業。モバイルアプリ「Endorse」のユーザーは、割引対象商品のレシートをアプリで撮影することで、10〜100%のキャッシュバックを得ることができる。消費財メーカーのProcter & Gambleや食品・飲料メーカーのPepsico、McCormickなどの大手を顧客に持つ。

 Endorseは6月30日に既にサービスを終了しており、Dropboxがクーポンサービスを運営するわけではないようだ。Endorseは公式ブログで、「われわれは何に取り組むかと同じようにどう取り組むかに情熱を傾けて、それにふさわしいチームを作った」とし、「才能、チームワーク、ビジョンを併せ持つDropboxのチームに参加して野心的なゴールに向かうことを楽しみにしている」と語った。

 同社の創業者、スティーブン・カーペンターCEOは音楽サービスの米Rhapsody参加後、投資家向けポートフォリオ管理ツールのCake Financialを立ち上げ、E*Tradeに売却してEndorseを立ち上げた。17人の従業員の中にはPayPalやGoogle、Cisco Systemsなどの出身者がいる。

 2007年創業のDropboxの現在のユーザー数は1億7500万人以上。昨年末から音楽サービスのaudiogalaxy、写真管理ツールのSnapjoy、メールクライアントのMailboxなどを買収しており、最近では米InstagramのプロダクトデザイナーがDropboxに入社すると発表している。

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