Chromeアプリは、オフラインでも、Chromeブラウザを開かなくても起動するクラウドベースのアプリ。“後で読む”の「Pocket」や写真編集ツール「Pixlr Touch Up」などをアプリストアからインストールできる。
米Googleは9月5日(現地時間)、デスクトップアプリのようにオフラインでも利用できるWebアプリプラットフォーム「Chrome Apps(日本ではChromeアプリ)」を発表した。Windows版のChromeブラウザあるいはChrome OS搭載のChromebookで、「Chromeウェブストア」からダウンロードして利用できる。MacとLinuxでも間もなく利用できるようになるという。
Chromeウェブストアに新設された「PC向け」タブには、Googleの「Keep」や、モバイルアプリで知られるWebコンテンツを“後で読む”ための「Pocket」など、約30本のChromeアプリが並んでいる。
GoogleはこれまでもChromeウェブストアでデスクトップのChromeブラウザで使えるWebアプリを提供してきたが、Chromeアプリはそれらとは異なり、PCにインストールしたデスクトップアプリのように、オフラインでも、Webブラウザを開かなくても起動し、Webアプリだと意識せずに利用できる。
インストールしたChromeアプリは、Chromeの「新しいタブ」の「アプリケーション」あるいは7月に発表された「Chromeアプリランチャー」から起動できる。Chromeアプリランチャーは、Windowsのタスクバーに常駐するランチャー。下図で、アイコンの左下に矢印が付いていないものがChromeアプリだ。
デスクトップアプリとの大きな違いは、Webアプリなので当然ではあるが、クラウドベースで複数の端末で同期できる点だ。PocketのようにAndroidアプリやiOSアプリもあるものであれば、例えばiPhoneのPocketで登録したコンテンツを、PCのChromeアプリ版Pocketで後で読むことができる。
また、アップデートが自動的にバックグラウンドで行われたり、サンドボックでの保護などのWebアプリならではの機能も備える。
なお、ChromeアプリはChromeを起動しなくても使えるが、インストールするにはChromeでChromeアプリストアを開く必要がある。
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