携帯端末事業をMicrosoftに売却したNokiaが、主力の地図事業でMercedes-Benz他、大手自動車部品メーカーと提携し、自動運転機能を含む地図ソリューション「HERE Connected Driving」を構築する。
フィンランドNokiaは9月10日(現地時間)、独自動車大手Daimler傘下のMercedes-Benz、自動車部品大手の伊Magneti Marelliおよび独Continentalと、自動運転機能を含む地図ソリューション「HERE Connected Driving」構築で提携したと発表した。Mercedes-Benzが、同日から独フランクフルトで開催の国際モーターショーで同ソリューションのデモを行う。
NokiaとMercedesは、125年前に初のBenzブランドの自動車が走行したマンハイムからプフォルツハイムまでのおよそ100キロのルートの詳細な3Dマップを構築してHERE Connected Drivingに組み込み、同ソリューションを搭載した自動運転カーで同じルートを走行する実験に成功した。
Magneti Marelliは自動車メーカー向けのHERE Connected Drivingのエンドツーエンドソリューションを構築する。Continentalは新しいカーナビシステムでHEREの3D地図を採用する。
Nokiaは9月3日、携帯端末事業を米Microsoftに総額54億4000万ユーロで売却すると発表した。同社は地図ソリューションのHERE事業、ネットワークインフラサービスのNokia Solutions and Networks(NSN)、先進技術開発とライセンス部門のAdvanced Technologiesの3部門にフォーカスしていく。
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