日本IBM、データセンター向けに新たなサーバをラインアップ

高密度実装が特徴の「IBM NeXtScale System」をデータセンター事業者やクラウドサービス事業者向けに展開する。

» 2013年09月11日 18時27分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 日本IBMは9月11日、データセンター向けの新たなサーバシステム製品群「IBM NeXtScale System」を発表した。高密度実装や自由度の高いシステム構成を特徴としており、10月28日に出荷を開始する。

IBM NeXtScale nx360 M4サーバ

 IBM NeXtScale Systemは、同社初の高密度実装型サーバ製品として新たにラインアップされたもの。同日に記者会見したシステムx事業部長 理事の小林泰子氏は、「データセンターで急増するx86サーバ、電力およびスペースの抑制、オープンな業界標準への対応といったニーズを満たすもの」と製品コンセプトを説明した。

 製品群は、1Uハーフワイドサイズ・2ソケットサーバの「IBM NeXtScale nx360 M4」と同サーバを最大12ノード搭載可能な6Uサイズのエンクロージャ「IBM NeXtScale n1200」を基本構成としている。さらに、nx360 M4を基本サーバとして拡張構成が可能な「Native Expansion(NeX)」も提供する。NeXではRAIDカードや複数のHDDなどでストレージを拡張する「Storage NeX」、GPGPUコプロセッサ(NVIDIAおよびIntel)によるHPC向けの「PCI NeX」が用意されている。

IBM NeXtScale n1200エンクロージャ

 nx360 M4は、インテルが同日発表した最新CPUの「インテル Xeon プロセッサ E5-2600 v2」を採用し、1U(2ノード)では最大48コアを搭載できる。管理性を高めるべくネットワークインタフェースをフロントに集約しており、PCI Express 3.0や1Gビットイーサネット、インフィニバンドなどのポートやKVMコネクタを前面に配置する。こうした高密度実装を実現しながらも、データセンターでの耐荷重に配慮し、システムとしての重量は約半分になっている。

 同社では出荷時にケーブリングやラッキング、動作検証を行って納品するサービスも提供する予定。最小構成での価格は126万円からとなっている。

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