Krebs on Securityによると、米大手信用情報機関のExperianから、ベトナムの不正サイトに個人情報が渡っていたという。
米セキュリティ情報サイトの「Krebs on Security」は10月20日、米国人などの個人情報が、クレジットカードの信用情報を提供している米大手のExperianからベトナムの不正サイトに渡っていたことが分かったと伝えた。
それによると、Experianから情報が渡っていたのは「Superget.info」という不正サイト。同サイトが提供している社会保障番号や免許証番号、資産情報などの個人情報は、なりすまし犯罪に利用されているという。Webサイトを運営しているのはベトナム国籍の人物とされる。
Krebs on Securityは同サイトが提供している情報の出所について調査を続け、読者から寄せられた情報をもとに、Experianが2012年に買収したCourt Venturesという企業を通じてSuperget.infoに情報が渡っていたことを突き止めたとしている。
この事件については米シークレットサービスも捜査に乗り出しているという。
ExperianはKrebs on Securityに寄せたコメントで、「Court VenturesがExperianに買収された後も、不正行為を行っていると思われる第三者に情報を転売し続けていたことは、シークレットサービスからの連絡で知った。連絡を受けて問題の情報の転売は中止し、犯人の摘発に向けて捜査当局に協力している」と説明している。
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