多くの開発者が利用する「PHP.net」のドメインがGoogleのSafe Browsing機能によって不正サイトと認識され、一時的に同ドメインへのアクセスが遮断される状態になった。PHPのサイトが改ざんされ、マルウェア配布に使われた可能性も指摘されている。
米セキュリティ機関SANS Internet Storm Center(ISC)などが10月24日に伝えたところでは、PHP.netのドメインのWebサイトにアクセスしようとすると、「このWebサイトはマルウェアに感染しています」というSafe Browsingの警告がWebブラウザに表示される状態になっていた。
当初はSafe Browsingによる誤検知とみられていたが、セキュリティ企業のBarracudaは同日、PHP.netサイトがマルウェア配布に使われている可能性があると報告。JavaScriptの一部が改ざんされ、Webサイトを閲覧したユーザーのシステムの脆弱性を突くコードが仕掛けられていたようだと伝えた。
Barracudaは、同サイトを閲覧してマルウェアに感染したユーザーは相当数に上る可能性もあると指摘している。
一方、PHPは同日サイトに掲載した更新情報の中で、「縮小化/難読化されたJavaScriptが動的にuserprefs.jsに挿入されていたために誤検知が起きたようだ」と報告。この挙動には不審な点があるとして、調査を続けていることを明らかにした。
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