カスペルスキー、2014年版セキュリティソフトを発表 脆弱性攻撃対策などを強化

「カスペルスキー インターネット セキュリティ」最新版では家族間で台数や人数に関係なく利用できるファミリーライセンスを新たに導入した。

» 2013年10月29日 19時23分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 カスペルスキーは10月29日、コンシューマ向けセキュリティ対策ソフト製品の最新版「カスペルスキー 2014 マルチプラットフォーム セキュリティ」を発表した。11月14日に発売する。

 同製品はWindows/Mac/Androidで利用できる。最新版では新たに、家族間で台数や人数に関係なく利用できる「ファミリーライセンス」を導入した。同一の住居に起居して生計をともにしていれば、法的な家族形態は問わないという。なお、法人や団体は対象外。購入時は10台分までで、11台以上の利用では同社から追加ライセンスを入手する必要がある。

最新版パッケージを発表する川合林太郎代表取締役社長

 Windows版の新機能では「不正ロック対策」「実行アプリケーション制限」が追加された。不正ロック対策機能は、PCを使用不能にして金銭を要求する不正プログラム「ランサムウェア」に対処するもの。ランサムウェアの手口の中で、コンピュータ画面を不正にロックさせるタイプの攻撃を防ぐ。実行アプリケーション制限機能は、同社が提供するホワイトリストに記載されたアプリだけをコンピュータで実行でき、リストに無いアプリを実行できなくさせる。

 また、機能強化として脆弱性攻撃対策機能に「ZETAシールド」という機構を追加した。これはメールの添付ファイルなどに特化したエミュレート機能で、通常のウイルススキャンでは検知が難しい難読化コードが埋め込まれたファイルを仮想環境内で実行し、難読化コードから生成される脆弱性攻撃コードを検知するという。

 このほか、Mac版ではペアレンタルコントロール機能が強化され、Macの標準機能よりもきめ細かい設定が行えるという。Android版では紛失した端末のアラームを遠隔操作で鳴らすことができる機能が追加されたほか、SMSのメッセージに記載されたURLからフィッシングサイトへのアクセスを遮断する機能が強化された。Windows/Mac/Android版ともユーザーインタフェースもさらに改良され、各OSの環境に合わせて最適化されている。

 パッケージ販売での主な製品の価格は新ライセンスの1年ファミリー版が9324円、3年ファミリー版が1万5540円。1ユーザーで台数制限の無い1年プライベート版が7140円、3年プライベート版が1万1340円。Android版とMac版、Windows向けのウイルス対策機能版は単品販売も行う(一部ダウンロードのみ)。

主な製品の販売価格

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