SAP、モバイル管理製品群で大幅な機能拡張を実施

MDMの「Afaria」やコンテンツ管理の「Mobile Documents」、モバイルアプリ管理の「Mobile App Protection by Mocana」の機能拡張を行い、最新のモバイルコンピューティング環境への対応を図った。

» 2013年11月25日 16時54分 公開
[ITmedia]

 SAPジャパンは11月25日、企業向けモバイル管理ソリューション「SAP Mobile Secure」で提供する製品群での大幅な機能強化を実施した。ソリューションにはMDMソフトの「SAP Afaria」、データやファイルなどのコンテンツ管理ソフト「SAP Mobile Documents」、モバイルアプリ管理ソフトの「SAP Mobile App Protection by Mocana」が含まれる。

 SAP Afariaでは最新版のサービスパック(SP4)が提供され、Apple iOS 7の新機能に対応した。Windows Phone 8への機能拡張も行っている。iOS 7への対応では新機能のアプリケーションごとのVPN設定やシングルサインオンなどが可能になり、「監視」対象デバイスで管理できる制限項目の設定を、SAP Afariaの管理画面からリモート制御できるようになった。また、SamsungのGalaxyシリーズの一部で採用されている企業向けセキュリティソリューション「KNOX」とも連携。KNOXで提供されるAPIを利用して、AfariaからGalaxyシリーズ端末をBYODなどで利用する際に、端末に企業の業務データやアプリのあめのコンテナ領域を生成して、プライベート領域とは切り分けて管理できるという。

 SAP Mobile Documentsではサポート環境に、iPadやWindows、MacおよびHTML5対応ブラウザのほか、新たにiPhoneとAndroidが加わった。また企業のコンテンツ管理システムや、文書分類に基づいたセキュリティポリシーとの連携が強化された。日本語を含む7つの言語に対応している。

 SAP Mobile App Protection by Mocanaでは新たにモバイルブラウザを提供する。これによって米国連邦標準規格の暗号モジュールのセキュリティ要件「FIPS140-2」に準拠でき、企業はアプリケーションごとのVPNの設定、コピー/ペースト防止といった最新のセキュリティ機能を搭載したセキュアブラウザが標準利用できるようになる。

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