成長・発展にいざ挑戦、ICT各社のトップが新年に込めたメッセージ2014年スタート(1/6 ページ)

2013年は日本経済の緩やかな回復基調が感じられ、東京五輪の開催決定など明るい話題もみられた。2014年はこうした流れを受けて、さらなる成長や発展への挑戦を誓う声が目立つ。ICT各社の年頭のメッセージをお届けする。

» 2014年01月06日 12時54分 公開
[ITmedia]

富士通 山本正已代表取締役社長

 私たちが成長に向けてやるべきことはグローバル化の加速とイノベーションの創出を含む事業領域の拡大。グローバル化の本質はグローバルに通用する製品やサービスを生み出し、サービスをデリバリーすること。新しいビジネス領域の拡大は既存領域を守り、需要が拡大しているモダナイゼーション領域に着実に対応し、イノベーションを生み出していくこと。富士通では多くの検討と試行を重ね、数多くの布石を打ってきた。今年はこの成長戦略を実行に移す1年だと考えている。

日本電気 遠藤信博執行役員社長

 当面の世界経済は、引き続き堅調な成長が続くとみられ、われわれの社会ソリューション事業が見据える、ICTで効率化された社会インフラに対するニーズは引き続き拡大する。国内についても、消費税率引き上げに伴う一時的な需要の変動は見込まれるが、2020年を見据えた中長期的な経済成長トレンドが続くだろう。今後数年間で、われわれのICTコアアセットによって効率化された、新しい社会インフラの姿を現実のものとし、さらにそれをグローバルに提供するビジネスを実現することで、「人が生きる、豊かに生きる」社会への貢献を果たしたい。

日立製作所 中西宏明執行役社長

 2014年は3カ年計画「2015中期経営計画」の2年目。前回の「2012中期経営計画」は安定した収益体制と経営基盤をつくるという守りが主体だった。今回は成長路線を確立するチャレンジの計画だ。既にたくさんの事業分野で挑戦が始まっている。「日立グループが総力を挙げてグローバルメジャープレイヤーの一員になろう」という大事なメッセージであり、最後はHappy New Year!で締めくくりたい。

日本マイクロソフト 樋口泰行代表執行役社長

 2013年6月に、政府が新IT戦略「世界最先端IT国家創造宣言」において「世界最高水準のIT利活用社会の実現」というビジョンを発表した。こういった政府の動きとも連動し、日本マイクロソフトではITの側面から様々な支援をさせていただき、日本の国際競争力の強化、世界で活躍できる人材の育成、企業におけるワークスタイル変革、ダイバーシティの推進などにも貢献していく。2014年は、将来の「日本マイクロソフト」を見据えて「変革」を推進し、より良き企業市民として社会に貢献できる会社となるべくまい進したい。

日本オラクル デレク・エイチ・ウイリアムズ執行役社長最高経営責任者

 2013年は経済の緩やかな景気回復が感じられ、日本が多国間での連携を強化していく姿勢が具現化しはじめました。真の「グローバル化」に向けた土台づくりが始まり、2014年は企業がその土台を生かして事業成長を最大化するための次の一手が期待される1年になるだろう。オラクルは自身がグローバル企業であるとともに、先進的な製品、テクノロジーとサービスによりグローバル企業の成功を導いてきました。今後も世界を舞台に勝利を目指す企業のパートナーとして、ITの側面から支援していく。

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